取引通貨について
取引通貨について
– 国際ビジネスコンサルタントの助言 Vol 12
取引通貨についてお話をしてみたいと思います。売り手が一番好む通貨は、売り手の国の自国通貨です。
前回は、展示会に持っていく名刺についてお話しました。今回は、国際貿易には欠かすことができない通貨のお話をします。海外ビジネスに使用する名刺について
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あなたにとって一番よい通貨とは?
当然あなたの国の通貨が一番よいです。理由は簡単です。もしあなたが住んでいる(あなたの会社がある)国が日本であれば日本円で取引するのが、為替の差益や差損がなく一番よいです。例えば、輸入でアメリカドルで取引するばあい、常に日本円でアメリカドルを買ったうえで商品を購入しなければなりません。輸出であれば、輸入者から振り込まれるのがアメリカドルであるため、アメリカドルを売って、日本円にしなければなりません。
但し、中国から商品を輸入する場合の商品の建値(商品の通貨)はほとんどがアメリカドルとなっています。これは中国国外に於いて、中国自国通貨の人民元を買って、中国に送金することが非常に難しく、かつ、アメリカドル対自国通貨ペアーのように安定していないからです。実際のところは商品の通貨はなんでもいいのです。もし為替リスクを低くしたいのであれば売り手(輸出者)に日本円での取引を申し出てもよいと思います。
実際、中国の中小業者は外貨での取引よりも、中国国内での人民元建ての取引を好みます。中国の外国為替管理法により、外国通貨建ての国際貿易においては、輸入者からの入金後、すぐ口座から当該金額を引き出すことができないばかりか、完全に当該輸出が終了するまで一切当該取引の出金ができないのです。ただ、中国外の輸入者が中国国内で人民元で商品決済することは非常に難しいと思います
従って、一番取引によい通貨というのは、いつも状況によりことなるかもしれませんが、一回限りの商品取引ではない場合、常に一定の金額で商品を輸入するのが一番だと思います。それでなくても日本と違い、海外のインフレ率は高く、日本がインフレが長い間なかったときにも一定以上のスピードで物価が向上してしまい、今やアジア諸国の観光者が東京に行ってなんでも安い今日この頃です。
弊社ができるお手伝い
弊社エクスクイジット・インターナショナル・ホールディングは、国際ビジネスコンサルタントとして長年、日本の企業さま、及び、個人で国際貿易を初めていきたいクライアントさまのお手伝いをしてまいりました。弊社の一番の強みは、当社が香港で設立した企業であり、且つ、中国をはじめさまざまな国々の状況を把握しているからです。また、中国においては、各種製造業にも明るく、昨年2016年の製造工場への訪問件数は50社を超えています。